「CPUの創りかた」の感想とおすすめの使い方?
目次
読んだ本
今回紹介する本はコチラっ!
名著として名高い「CPUの創りかた」(著 渡波郁/マイナビ出版)です。
この本を読んだ経緯としては、
- 自分の卒業研究がFPGAを利用した通信?の研究になりそう
- でもFPGAのことほとんど知らない・・・
- FPGAの勉強の前に、そもそもCPUってどんな仕組み?
(情報系学生の面汚し) - CPUについて理解するために、まずは名著として名高い入門本を読んでみよう
こんな流れです。
流れが適当すぎるような気もしますが、とりあえず「CPUの創りかた」を読破したので、自分の復習も兼ねた内容紹介などを行っていきたいと思います。
ちなみに、CPUについてもっと深く理解するためには、「CPUの創りかた」を読んだ後に以下の本などに進むとよさそうです。ぜひご検討ください。
本の内容と感想
本書のコンセプトとしては、「シンプルなCPUをICを使ってお手軽に作ろう」というものです。"お手軽"とか"初歩"とか"基本原理"というキーワードの通り、会話テイストの文章、かわいいイラスト、実際に動作するCPUが作れることが印象的でした。
一方で、技術的な到達レベルも高く、最終的に論理回路を使ってCPUの各部品(デコーダー、プログラムカウンタ、ALU、レジスタ)やメモリ(ROM)を作れるようになるという素晴らしいものです。
この本をオススメする人
この本をオススメする人は以下に当てはまるような人です。
- コンピュータの入門書が欲しいが、お堅い表現が嫌い
- 抽象的な話ではなく、実際に手を動かしながら理解したい
- CPUやメモリが論理回路で作れることは知っているが、作り方は知らない
- パソコンは01で動くというものの、もっと電気的な話が知りたい
まあ、すべて私のことなんですがね。
少しでも当てはまる場合は、ぜひ読むことをお勧めします。
この本をもっと生かすために・・・
以下の知識があると、本書をより楽しめそうです。
全般
電気的なことを扱うため、オームの法則やコンデンサーの仕組みなどを抑えておくとよさそうです。
私は本書の理解にあたって、高校物理の参考書にあった「導線でつながれているところは等電位!!!」みたいな言葉に救われました。
また、ブラウザ上でデジタル回路のシミュレータがあるため、目で追うのが大変な場合は使ってみることをお勧めします。
チャプター6-2
本書ではアセンブリがいきなり登場しますが、プログラムのコンパイル時に
という風に変換されることを知っておけば、アセンブリというものに戸惑わないかもしれないです。 教材としては、以下の記事なんかがよさそうです。